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公益社団法人 滋賀県サッカー協会

会長あいさつ


 SFA「夢」宣言(2007)のスローガン「スポーツ文化の創造」「滋賀県民の幸せ」「社 会貢献」「フェアープレー」のあくなき追求と、日本を代表するプロサッカーチームの創出を二巡目びわこ国体に向け、積極的に推進してゆかねばなりません。日本で唯一 J リーグの試合ができる競技場がない県として、長年苦い思いをしてきましたが、8 年後 の 2024年には二巡目びわこ国体の主会場となる陸上競技場(1 種公認・1.5 万人収容・ J2 対応)が滋賀県立彦根総合運動公園に完成します。それまでに J リーグの準加盟(百年構想クラブ)の資格を得て、J3・J2・J1 へとステップアップを図る 2003 年来の夢 の構想であった、オール滋賀(産・官・学・民一体型クラブチーム)を出来るだけ早期に具体化してゆきたいと考えています。

 滋賀県のサッカーは、全国五指に入る古い歴史と伝統を持っています。創設時より諸 先輩の多大なご尽力により、全国に誇れる素晴らしい実績や人材を生み出す土壌を創っ てきました。特に昭和 54年滋賀インターハイ・昭和 56 年びわこ国体では滋賀のサッ カーレベルを全国トップクラスに引き上げました。1992 年(平成 4 年)長浜ドーム竣工記念行事では当時日本一に輝いていた日産自動車を招待し、オール滋賀(日本代表望 月・上野・井原の 3 名を含む)とのドリームマッチが行われ 3-1 でオール滋賀が勝利し、滋賀のレベルの高さを証明してくれました。1993 年に発足した J リーグで優勝が 争えるメンバーを輩出していたのであり、当時スタジアムさえあれば滋賀に優勝が争え る J1チームを誕生させることができたのです。

 2003 年ポスト日韓 W-CUP の JFA・CHQ の重点目標は、グラスルーツの普及キッ ズプロジェクトと全国各地の拠点となるフットボールセンターの設立でした。SFA はそのプロジェクトに積極的に参画し、全国に先駆けてキッズプロジェクトを推進し全国 のパイロット FA として活動し、その成果を全国に発信するモデル FA の使命を担ってきました。フットボールセンタープロジェクトでも守山市と滋賀県に賛同して頂き、 JFA からの 2 億 2 千万円と滋賀県・守山市の補助金を合わせた 10 億円でサッカーコー ト 3面とクラブハウスを建設して頂き、滋賀県のフットボールの拠点(ビッグレイク) としての役割を担い、毎年多くの事業を展開しています。

 2014 ブラジル W-CUP は“All in rhythm.”(全てを一つのリズムに)のスローガン のもと 64 年ぶりに南米大陸で開催されました。決勝はドイツがアルゼンチンを延長 1-0 で退け 1990 年(伊大会)以来 24 年振り 4 回目の優勝を成し遂げ、名実ともにサッ カー王国の座を世界に誇示しました。日本は優勝という高い目標を掲げて挑みましだが、2010 南アフリカ大会のように全く警戒されず運良くベスト 16 に入った大会と違って、今回はどのチームも日本を警戒し分析してきました。警戒されたことは前回大会より進 歩したことですが、その結果 1 勝もできず予選リーグでの敗退は、今後の日本に多くの課題を突き付けられた大会となりました。

 優勝したドイツは 2000 年ユーロの惨敗以来、東西統一ドイツ全土 366 か所に育成ト レーニングセンターを設け、ユース年代からの育成強化を徹底させてきました。以来、2002 日韓 W-CUP2位・2006 独 W-CUP3 位・2010 南ア W-CUP3 位・2013UEFACL バイエルンミュンヘン優勝・2014 ブラジル W-CUP優勝と、若手の台頭と共にブンデ スリーグ観客動員数世界一になるなど着実にサッカーの総合力をつけてきました。今大 会最多得点記録を 16 点に更新した 36 才のクローゼから、ファイナルで見事な決勝点を挙げた 22 才のゲッツェなど、世代交代を難なく成し遂げる世界スタンダードの選手 層の厚さと、育成強化の成果を証明しました。

 そのサッカー王国ドイツを追い越してきたのが、2016 年 2 月現在 FIFA ランキング1位の人口 1100 万人の小国ベルギーです(日本は男子 53 位・女子 4 位)。W-CUP こ そ制していませんが、2009 年 FIFA ランキング 66 位から近年世界的に活躍する選手を多数輩出した育成システムには目を見張るものがあります。隣国のオランダ・ドイツ・ フランスから学び、その上を行く育成システムとマネージメント評価システム「フットパス」を産学連携で構築しました。まさしく育成王国を目指す日本が学ぶべきものであ り、JFA もそのシステムを取り入れようとしています。

 滋賀県でもキッズからの一貫指導システムを各地域で確立させ、FIFA ランキング 1 位のベルギーのように育成王国と言われる SFA にして行きたいものです。現在も SFA は Jリーガーの輩出率は全国第 3 位のトップクラスの育成 FA であり、二巡目びわこ国 体こそ 54 総体・56 国体を上回るキッズからの一貫指導システムを確立させ、2024 滋賀国体で活躍した少年少女がそのまま滋賀のプロチームで活躍し、スペインで活躍している乾選手のように、びわこから世界に羽ばたく選手に成長していってほしいものです。 今こそ SFA「夢」宣言(2007)が掲げるスポーツ文化を地域に根差す 100 年構想を進展させ、スポーツ基本法が謳う「スポーツでもっと幸せな国へ」を具現化し、滋賀か ら世界へオリジナルのスポーツ文化・サッカー文化(Biwako’s Way)を発信する、スポーツ王国といわれる地域となることを目指すときです。


 

(公社)滋賀県サッカー協会(SFA) 会長  松 田 保